卒業式でした。
今年の卒業生にはあまり深く関わった生徒がいなかったのでまだ大丈夫だったけど、今の1年生が卒業するときを想像したら涙腺がやばいかもと思った。
国歌斉唱は着席した。
僕は別に君が代という歌が嫌いなわけじゃない。歴史的・政治的にはいろいろあるかもしれないけど、一個のうたとして考えたとき、わりと好きだといってもいい。国歌になっているバージョンは日本の伝統的な旋法に無理やり西洋の和声をつけた糞アレンジだけど、旋律自体はとても美しい。
じゃあなんで歌うことを拒否するのか。それは強制されることがいやだからだ。うたというのはそのように歌われるべきではない。強制しなければ歌われない、愛されないなんて、音楽と人の関わり方としてとても不幸なことだ。
もちろん歌いたい人は歌えばいい。それは全然否定しない。僕だってできれば素直にこの歌をうたってみたい。自分が生きているうちにそれができるような社会になってほしい。
そのためにもいま言えることは言っておきたいし、できることはしておきたい。この大阪で教職員が不起立なぞしようものなら処分間違いなしだ。僕にはまだ自由がある。自由な人間には自由を守り行使する責任がある。そう思っている。