今晩やっていたイチローのドキュメンタリーがよかった。
「野球選手としての死が近づいている。確かなものをつかみたい。普通は引退した後に気づくんだろうけど、それは寂しい。現役の間に見つけたい」うろ覚えだが、そんなようなことを言っていた。音楽家か芸術家のような言葉だと思った。
運がよければ生涯現役でいられる音楽家はそのような焦りとは無縁であると若い頃は、いやつい最近まで思っていたのだけれど、僕も人生の折り返し地点を過ぎ(と自分では思っている)、技術や知識を大幅に向上できるのはせいぜいあと10年くらいではないかという思うようになった。これは講師をやっていて気づいたことについて調べていて、ある科学的な裏づけを得てそう考えるようになった。
10年。それが長いのか短いのか、今の僕にはまだピンとこない。
今日も練習をサボってしまった。