僕は日本の音楽をあまり聴きません。でもべつに洋楽とか邦楽とか、そういう意識で選別しているわけではありません。世界中の音楽の中にはとうぜん日本発信の音楽も含まれているはずですが、実際はそうなっていないので自然と触れる機会が少なくなっていくのです。
世界の音楽を聴こうとすると、どうしてもまずUSA発信のものがいちばん多く入ってきます。次にUK。これはもう仕方ないと割り切るしかない。強いものがより多くの情報を流せるのだから。
続いてラテンアメリカ、ラテンヨーロッパ。受動的に得られる情報はだいたいこのあたりまで。それ以外のローカルな地域の音楽は目的意識をもって能動的に探しにいかないと入ってきません。まして日本の音楽なんか世界のどこにも流れてないです、アニソン以外は。
だからといって日本の音楽がダメだとは思いません。日本の音楽はいわばローカルカルチャーなのだと思います。ローカルであることと質が低いことはイコールではない。ちょんまげが西洋で流行らなかったからといって、それがダサいとか価値がないとはいえないわけです。
本当はもっと日本の音楽を聴きたい。そのためには好奇心のチューナーをあえてドメスティックな周波数に絞らなければならない。それは自然な状態を歪めることなので、難しいし不愉快な思いもある。だからどうしても後回しになってしまうわけです。
国や言語や時代やジャンルにとらわれずいろんな音楽をシャワーのように浴びたあとでJ-POPというやつを聴くともの凄い違和感があります。まあ好き嫌いの問題もありますが、ボーカルが生理的に受け付けないことが多いです。イントロはまだ聴けても、歌が入ると気持ち悪くて仕方がない。特に男性ボーカルに顕著です。たぶん単純に歌が下手で頭が悪いからだと思うんですが、それではなぜこれらの歌が人気があるのかがわからない。リスナーの質が低いという安易な結論に逃げたくはありません。音楽と人との関わり方の問題だと思います。
最近の曲なんかもうクソみたいな曲だらけさ。
なんてことばかり言ってもいられないので、ちょっと何か考えます。