伊達直人とかいうのが話題になってますが、どうも苦手なんですよね・・・ああいうマスコミの煽る美談というやつが。
最初にやった人はいいと思うんです。タイガーマスクを気取ったのはちょっとあれだけど、それぐらいの茶目っ気があってもいい。ただそれをマスコミが取り上げたことで模倣する人が続出した。これがもうどうしようもなく気恥ずかしい。
別に児童養護施設にランドセルじゃなくてもなんでもよかったんだろ? ただ自分も「ちょっといい話」の尻馬に乗ってみたかっただけなんだろ?
それって自己満足、偽善じゃないのかと。善行さえも人真似じゃないとできないのかと。
見かけの善悪が人間の行動の本質じゃないと思う。本当に人を救おうと、人の力になろうと起こした行動にはおのずから重みがある。時間もかかる。いろいろなものを失い、ときに法やモラルも犯す悪にも映る。だから暗い。息苦しい。美談なんかにはならない。
対して「いい話だ。よし俺も伊達直人になってやろう」というこの軽さ。行為がいかに善であったとしてもこれは薄っぺらい。偽善でもいいからせめてやり方くらい自分の頭で考えろよと。
ひねくれてますかね。