いろいろとなんでやねんと思うような選挙であった。投票所の係の人に「ろくな候補者おらんやんけ!」と八つ当たりしそうになるくらいであったが、あの人たちもせっかくの花見びよりの日曜日にろくでもない選挙事務に駆りだされているだけなので、そこはぐっとこらえて白票を投じてきた。
ところで僕は石原慎太郎の顔が嫌いだ。嫌いというより怖いというべきか。彼は基本的に不機嫌そうな顔をしているが、一瞬にして満面の笑みへとまるで面を取り替えるように豹変することがある。そのあいだの過程というか、中間というものがないのだ。しかもその笑顔にはどこか不自然な印象がある。そこに恐怖を感じるのは人間の動物的な本能なのかもしれない。政治家こそ顔で選ぶべきだ。そうするとほぼ全滅だが。
・・・追記。僕はこの人のこと以前は人格も含めて大嫌いだったが、最近は哀れみのようなものを感じるようになった。悲しい生き方、悲しい老い方。東京都民は残酷だ。